日本デザイン振興会は29日、「2015年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。

「グッドデザイン・ベスト100」ロゴマーク

「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」ロゴマーク

このたびグッドデザイン賞を受賞したのは、審査対象となった3,658件のデザインから選ばれた1,337件(受賞企業は909社)。これらの中には、「グッドデザイン大賞」をはじめとする特別賞各賞の候補となる100件である「グッドデザイン・ベスト100」が含まれるほか、同会が東日本大震災からの復興促進を目的に2011年から実施されている特例措置枠での受賞が60件、海外事業連携の一環となるタイ、インド、シンガポールからの受賞51件が含まれる。

また、10年以上の長きにわたり生産と販売が続けられ、ユーザーから親しまれてる製品などに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」には、ニコンの「Nikon F6」やニベア花王の「ニベアクリーム」など33件が受賞した。すべての受賞対象は、グッドデザイン賞の公式Webサイトで確認できる。

今回の審査について、2015年度グッドデザイン賞の審査委員長・永井一史氏は公式Webサイト上で、「今回のグッドデザイン賞では、デザインがいま向き合うべき重要な領域を「フォーカス・イシュー」として定め、さまざまな社会課題とデザインとの関わりに評価のポイントを置くととともに、応募されたデザインの意義や価値をこれまでにも増して深く読み解くことを心がけました。」とコメントしている。

なお、グッドデザイン賞およびグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の受賞対象は、10月30日~11月4日に東京都・六本木の東京ミッドタウンにて開催される受賞展「グッドデザインエキシビション2015」(G展)に出展され、10月30日に「グッドデザイン特別賞各賞」および「グッドデザイン大賞候補」が、11月4日には「グッドデザイン大賞」が決定、発表される予定となっている。