タイププロジェクトは、ウエイトや字幅を調整することが可能な書体「AXISフィットフォント」の販売を開始した。合わせて、米国モノタイプ社および米国コマーシャルタイプ社の欧文フォントと組み合わせたフォントの提供も開始したことを発表した。ダウンロード版での提供で、価格は1フォントあたり2万9,500円。

Webサイト上で文字の太さや字幅を細かく調整できる「フィットフォント」

「フィットフォント」は、Webサイト上のスライドバーで文字の太さや字幅を細かく調整し、目的や好みに応じたフォントを購入できるサービス。その第1弾として「TP明朝フィットフォント」が先行販売されている。

今回登場した「AXISフィットフォント」は、日英バイリンガルの雑誌専用フォントとして生まれたサンセリフ体の日本語フォント「AXIS Font」のフィットフォント対応版。リテール版のAXIS Fontは3つの字幅で合計18フォントをそろえているが、AXISフィットフォントでは字幅21段階、ウエイト51段階の合計1,071が用意される。ウエイトの調整はもちろん、字幅が100%の正体であるベーシックから60%の超長体であるコンプレスまでの多彩な字幅領域で、用途や好みに応じて最適なフォントを選ぶことが可能となっている。

「AXISフィットフォント」は、字幅21段階、ウエイト51段階の合計1,071を用意

さらに、モノタイプ社およびコマーシャルタイプ社の欧文フォントと組み合わせて、ひとつのフォントとした提供も開始されるという。これにより、欧文コーポレートフォントが指定されているグローバル企業やオリジナルで制作した欧文フォントを使用するデザイン会社などの企業ニーズを満たし、より完成度の高い表現が可能になるほか、合成フォント機能を備えていないアプリケーションや専用システムでの導入が容易になるとしている。