富士通ホーム&オフィスサービスは7月14日、「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai(アキサイ)」を使用する完全閉鎖型植物工場「会津若松Akisaiやさい工場」で栽培した、洗わずに食べられる「キレイヤサイ」シリーズの低カリウム野菜に、秋田県立大学との共同研究で新たに開発した低カリウムホウレンソウを加えて販売開始した。

低カリウムホウレンソウのパッケージ写真

通常のホウレンソウは葉100gあたりにカリウムを690mg含むが、食・農クラウドAkisaiでの栽培環境のコントロールにより240mg以下に抑えたとのこと。カリウムが気になる人も、生のまま食べられるという。 なお、Akisaiの日本語での通称は「秋彩」とのこと。

今回発売した低カリウムホウレンソウは、サラダとして食べられるよう品種改良したサラダホウレンソウとは異なり、品種改良していない一般的なホウレンソウを柔らかい葉になるように育てると共に、えぐみの原因とされるシュウ酸を控えて生食を可能にしたもの。このため、ホウレンソウらしい深い味わいが生食で楽しめるとしている。

会津若松Akisaiやさい工場では、野菜をクリーンルーム内で水耕栽培により栽培しているとのこと。種まきから収穫、包装作業まで一貫してクリーンルーム内で行っているため、雑菌付着数が極めて少ないクリーンな野菜を栽培でき、農薬も使っていないため洗わずに食べられるという。生食の他、おひたしやソテーなど熱を通した料理でも食べられるとのことだ。

会津若松Akisaiやさい工場での栽培風景

同商品の販売は、従来「キレイヤサイ」低カリウムレタスを販売してきた取引先のうち5事業者の33店舗で取り扱う。 今後は秋田県立大学との共同研究を重ねながら、さらに付加価値を高めたホウレンソウに進化させていく予定という。