Spansionは、「HyperBus」インタフェースを備えた初のRAMデバイスを発表した。
同メモリは、「HyperFlash」メモリのコンパニオンデバイスとして、フラッシュとRAMの両方を12ピンのHyperBusインタフェース上で接続し、SoCやマイクロコントローラ(MCU)開発に向けたシンプルかつコスト効率の高いソリューションを提供すると同社では説明しているほか、最大333MB/sの読み取りスループットを実現するHyperBusデバイスは、高速ブート、グラフィックディスプレイ、リアルタイムXIPアプリケーションを可能にするという。
HyperRAMメモリは、DDRモードで周波数166MHz、初期ランダムアクセスタイム36nsでの動作が可能。低圧縮率の高解像度グラフィックを読み取ることが可能で、より鮮明なグラフィックス表示を実現する。HyperFlashとHyperRAMの組み合わせにより、シンプルなボード設計とソフトウェア開発が可能となり、市場投入までの開発期間を短縮する。
これらの利点を生かせるアプリケーションとしては、車載用クラスタディスプレイ、インフォテインメント、ナビゲーションシステム、ADAS(Advanced Driver Assistance System)、デジタルカメラ、プロジェクタ、ファクトリオートメーション、医療機器、ホームオートメーションや家電、パッド機器、その他のIoTデバイスなどがある。
なお64MビットHyperRAM は、2015年第2四半期にサンプル出荷を開始する。3Vおよび1.8Vの両バージョンとも、5×5配列の既存製品と互換のBGAパッケージで出荷される。