CadenceとARMは2月2日(現地時間)、両社間の新契約により、CadenceがARM Frame Buffer Compression(AFBC)プロトコルのライセンスを取得したと発表した。

これにより、CadenceのテンシリカImage Video Processing(IVP) DSPは拡張され、ARM MaliメディアIPスイートとともに使用できるようになった。また、この拡張によって、両社のメディアIPを利用するモバイルユーザーは、必要となるシステムの帯域および消費電力を大幅に削減することができる。さらに、CadenceのDisplay Transmitter PHYが、新しいARM MaliメディアIPスイートに対応し、ユーザーにリッチなビジュアル体験を提供するという。

新製品のARM MaliメディアIPスイートは、Mali-V550ビデオアクセラレータ、Mali-DP550ディスプレイプロセッサ、Mali-T800 GPUシリーズを組み合わせたもので、リッチなビジュアルコンテンツを効率良く表示するために設計された統合メディアIPソリューションとなっている。また、テンシリカIVP DSPは、ARMのGPUとビデオIPを補完するもので、イメージ処理、ビデオ、コンピュータビジョンで用いられる複雑なアルゴリズムの実行に最適なDSPである。さらに、Display Transmitter PHYは、ディスプレイ向けのフィジカルIPソリューションで、Mali-DP500およびMali-DP550ディスプレイプロセッサとともに動作して、MIPI DPIやDSI、eDP、HDMIをはじめとする、モバイルおよびコンシューマ向けの主要なディスプレイ標準に対応している。

両社は、今回の協力により、ユーザーは最適化された魅力的なビジュアル体験を享受することができるとコメントしている。