タッチ操作でシェイプを描く「Shape Shade」

「Shape Shade」はタッチ操作でのシェイプの描画をサポートする新機能。従来のIllustratorではハンドルを操作してシェイプを描いていたが、タッチ操作でハンドルを自由自在に操るのは簡単ではない。Shape Shadeではタッチ操作で簡単に奇麗なシェイプを作ったり、形を変形させたりすることができる。特徴的なのは、シェイプの一辺をへこませると、その反対側が押し出され、膨らむような動きをすること。まるで粘土を触っているかのような感覚でシェイプを描けるとのことだ。

タッチ操作でバットマンサインを描こうとしているところ

写真中の時間を操作する「Time Of Day」

「Time Of Day」は、写真の色合いや光の当たり方などを変更することで、まるで違う時間に撮影した風景であるかのようにしてしまう脅威の技術。Time Of Dayを使うと、昼間に撮影した写真が一瞬で夜景写真に変わるという、信じられない現象が起こる。これはMITと共同で開発された技術で、400点のタイムラスプの動画を解析することで、時間の変化に応じて光の当たり方などがどのように変わるのかを研究し、その成果を取り込んでいるとのこと。写真だけでなく絵画に対して同じ技術を適用することもできるという。

400点のタイムラスプの動画を解析

昼間の写真が一瞬で夜景に変わる

絵画に適用すれば全体の雰囲気がガラリと変わる

規則に従ってイラストを配置できる「Project Para」

「Project Para」はイラストをいろいろな規則に従って配置することができるオープンソースのツール。法則性を持った規則的なイラストを作りたい場合、プログラムを書いて配置を行う方法があるが、イラストレーターがプログラミング言語を覚えるのはハードルが高い。そこで、同様のことをプログラミングレスでできるようにしたのがProject Paraだ。複数のオブジェクトを同時に操作し、リアルタイムに結果を確認することができる。位置情報だけでなく、パスの情報も操作することが可能で、非常に幅広いデザインが表現できるようになっている。

一定間隔でオブジェクトを繋いで配置

複雑なパス情報に基づくレイアウトも可能