シャープは、2013年度に発売した業務用プラズマクラスターイオン発生器「IG-3B350S」に比べて約150倍の速さで静電気の高速除去ができる除電特化型プラズマクラスターイオン発生機「IG-301JF」を10月上旬より発売すると発表した。

除電器は、食品製造工場などで静電気が原因による異物付着を防ぐために導入されており、高速で静電気を除去できる性能が求められている。同製品は、風速を高めることでプラズマクラスターイオンが包装フィルムなどの対象物に、より早く届くことから、イオン濃度の減衰を抑え、従来機比2約150倍となる1秒以内の高速除電を実現したとする。

また、正(プラス)と負(マイナス)の位置を変えた電極針を2列に並べた「パラレルパルスDC方式」を採用することで、±10Vのイオンバランスを実現。どちらか一方のイオンが増えることによる帯電を抑えることが可能となっている。

さらに、プラズマ放電を発生させる電極針は約2年2カ月の長寿命で、清掃も約6カ月間不要だという。

なお、メーカー希望小売価格は9万8000円(税別)で、受注生産で対応するとしている。

除電特化型プラズマクラスターイオン発生機「IG-301JF」