村田製作所は8月23日、子会社であるMurata Electronics North America(MEA)が、米大手電子部品メーカーPeregrine Semiconductor(Peregrine)を買収すると発表した。買収総額は4億7100万ドル(約490億円)で、今年中には買収を完了する予定。

Peregrineは、携帯電話やスマートフォンなどの通信機器端末や、無線通信基地局、衛星通信用途向けに、RFスイッチをはじめとする半導体RF部品を提供するメーカー。高周波特性の良いRF部品を安価に提供することを実現した、独自プロセス技術「UltraCMOS」を採用したRFスイッチは、村田製作所のRFモジュールにこれまでも使用されてきた。

村田製作所は、今回の買収で、RF部品用の半導体プロセス開発からモジュール設計まで一貫した開発体制が確立することにより、市場要求をより一層的確、かつ迅速に製品開発に反映させることができ、これまで以上に顧客ニーズに適合した最先端製品を、スピード感をもって提供することができるようになるとしている。