JR東日本は7月2日、東京駅丸の内駅前広場の整備と丸の内地下エリアの整備計画を発表した。
同社は、日本の首都東京の顔にふさわしい多彩な魅力と先進の機能をもった駅として、また「東京駅が街になる」という「Tokyo Station City」のコンセプトのもと、東京駅周辺の都市空間整備を進めている。
丸の内駅前広場は、歴史と文化が感じられる丸の内地区の中心的存在となる東京駅丸の内駅舎(重要文化財指定)の保存・復原工事の完成(2012年10月)に引き続き、丸の内駅舎とともに象徴空間の構築を進める。
完成時期は2017年春を予定しており、南部の交通広場は全体の完成に先立って2015年冬から使用開始となる。
駅前広場の中央歩行者空間は「都市の広場(仮称)」と呼ばれ、デザイン性の高い3灯式のポール照明中やケヤキ植栽を配置。また、約1200平方メートルの芝生と水景を用意することで夏場の路面温度上昇を抑制。安らぎと清潔感のある広場にするという。
交通広場については、現行の広場内を大きく占めている都道を広場外周に再整備。路線バスやタクシーなどの交通結節機能を集約する。歩道部は御影石舗装を施して都市の広場の歩道と統一する。
一方で地下エリアは、丸の内駅前広場の地下の一部を新たに掘削し(約4500平方メートル)、既存の改札内・外コンコースも含めた全面的な再配置を行う。これによって、東京駅丸の内地下エリアの顔づくり、歩行者ネットワークの強化、駅サービス機能の向上、店舗開発や情報発信機能の拡充を図る。
約3500平方メートルの「地下南口待合広場(仮称)」の一部を全体に先行して2014年末から使用するが、全体の完成は2017年夏になる予定だ。