テレダイン・レクロイ・ジャパンは7月2日、従来ハイエンドオシロスコープにのみであった「MAUIアドバンスト・ユーザ・インタフェース」を搭載し、43万(税別)から購入可能な新型オシロスコープ「WaveSurfer 3000シリーズ」を発表した。

同シリーズは、スペックとしては「WaveJet300Aシリーズ」と同クラス帯で、帯域幅200~500MHz、10Mポイント/chと最大4GSpsのサンプリングスピードを提供する。また、13万波形/秒の波形更新速度、Historyモードの波形再生およびWaveScanによるサーチ・アンド・ファインドを組み合わせることで、高い波形異常性検出性能を発揮できるほか、高度なプローブ・インタフェースにより、高電圧、高周波、電流、差動信号をフレキシブルに測定することが可能となっている。

さらに、内蔵のファンクションジェネレータによる波形生成、シリアル・データ・トリガおよびデコーダによるプロトコル解析、16チャンネル・ミクスド・シグナル・オプションによるロジック解析など、さまざまなマルチ機能も提供される。

加えて、タッチスクリーン用に開発されたMAUIを活用することで、ほとんどの操作を10.1型のタッチパネル上だけで完結することが可能なほか、波形や測定結果を最適な状態で表示するインテリジェント・ディスプレイによりデバックを簡素化することが可能となっている。

「WaveSurfer 3000シリーズ」の概要

なお、価格は定価43万円(税別)からだが、2014年9月26日までの期間は、発売記念キャンペーンとして、39万8000円(税別)からとなっている。

「WaveSurfer 3000シリーズ」の基本仕様と価格。(価格はキャンペーン適用後のもの)

最上位機種である「WaveSurfer 3054」の外観。帯域幅500MHz、4チャンネル、サンプリングスピード2GSps/ch(インターリーブ時4GSps)、10.1型タッチスクリーン