イーソルは5月14日、特定機能を実現するプログラムであるソフトウェアIPのラインアップを拡充したと発表した。

同社は、エンジニアリングサービスの提供を通じて蓄積してきた技術やプログラムを、再利用や流用が容易なソフトウェアIPとして資産化し提供している。同時に、パートナーとの協業も推進することで、最新技術をいち早くラインアップに取り入れて、さまざまなニーズに対応している。これまでのラインアップには、PictBridgeやMTP仕様に準拠したプロトコルスタックや各種デバイスドライバを含む自社製ソフトウェアIPや、マイコン「FM3」ファミリ用のSpansion製各種ドライバ、サンプルドライバなどがある。今回、Miracast、MirrorLink、ECHONET Liteなどの主に家電や車載機器で使用されるネットワーク系のソフトウェアIPや、画像認識、顔認識、ジェスチャーUIなどの車載、監視カメラ、エンターテインメント分野で使用されるソフトウェアIPなどの取り扱いを開始した。

一方で、IoT(Internet of Things)を実現できる環境や技術が整い、ノードとしてネットワークに接続される組み込みシステムが高度化している。また、スマートフォンやタブレットPCの普及などを背景に、組み込み技術の応用範囲が拡大している。ソフトウェアIPを利用することで、国際規格への対応や、専門技術の実装を容易に実現し、大規模なソフトウェア開発の期間短縮やコスト削減を達成できる。

また、ソフトウェアIPは、マニュアルやソースコードなどを完備し、コストが相対的に高いいわゆる"製品"と異なり、ユーザーのさまざまなシステム仕様やハードウェア環境に合わせて性能や機能をカスタマイズして提供されることが前提のソフトウェアである。同社は、技術力とエンジニアリソースを強みとするエンジニアリングサービスを組み合わせて提供することで、さらなる開発コストの削減と信頼性向上を支援していくとしている。