オムロンは5月8日、院内での多様な測定への対応を実現した大型タッチパネルディスプレイ搭載の生体情報モニタ「Accumil V7000」シリーズを発表した。
生体情報モニタは、一般病棟のベッドサイドでの心電図や血圧、体温など、患者の容態急変に対するモニタリングをはじめ、手術室(OR)や集中治療室(ICU)、救急救命室(ER)、新生児集中治療室(NICU)などで幅広く使用されている。また、最近では院内での患者搬送時の使用も増加し、多様な状況下で快適、安全、効率的なモニタリングが求められている。
同製品は、高い操作性と多様な測定に対応させた生体情報モニタで、17型のカラー液晶ディスプレイを搭載、波形や数値を見やすく表示する。また、数値を拡大して表示する「数値優先画面」や「ミニトレンド表示」など、使用シーンや状況に応じて画面表示を切り替えて使用できる。さらに、本体の操作は、ジョグダイヤルやタッチパネルの他、赤外線リモコンやマウス、キーボードなど、設置場所や使用状況に合わせて選択できる。加えて、本体には、心電図や非観血血圧、観血血圧、動脈血酸素飽和度、体温といった基本指標を測定するモジュールに加え、使用用途に応じた追加モジュールを組み合わせて使用することが可能。1台で重度の疾患やさまざまな症例にも対応するモニタリングを提供する。
また今回、重さ約1.0kgで持ち運びや設置が簡単に行える生体情報モニタ「Accumil V5000」シリーズも合わせて発表した。「V5000」は、心電図や非観血血圧、観血血圧、動脈血酸素飽和度、体温の測定可能なコンパクトなモジュールモニタである。「V7000」のモジュールとしての使用可能で、手術室から集中治療室などにベッドを移動する際には、「V7000」から取り外した「V5000」を搬送用モニタとして使用し、継続してモニタリングできる。「V7000」と「V5000」を組み合わせることによって、手術室や集中治療室、重症患者病棟、救急外来や一般病棟での使用、さらに院内搬送時の患者モニタリングなど、幅広いシーンに対応する。
なお、「V7000」は7月10日、「V5000」は9月10日より、医療機器販売会社であるオムロン コーリンを通じて発売される。