Texas Instruments(TI)は2月12日、プリンタや複写機、デジタルカメラ、家電製品に搭載される小型LCDパネル向けに、4MHzのピクセルクロックをサポートするFlatLink LVDSレシーバ「SN65LVDS822」を発表した。

同製品は、4MHz~54MHzの低いピクセルクロックに対応し、これまでパラレルLVTTL/LVCMOSを必要としていた160×120画素(QQVGA)から1024×600画素(WUXGA)の解像度、60fps(フレーム/秒)、24bpp(ビット/画素)カラーのパネルをサポートする。また、4:27と2:27の両方のデシリアライズ動作をサポートしており、配線本数をさらに削減可能で、設計の自由度が向上している。14倍サンプリングの2:27モードでは、基板面積に制約のあるシステムで、レーン本数を40%削減でき、データレーンを2本に低減できる。さらに、バススワップ機能とLVDS信号振幅の低減により、基板設計の自由度を向上させた。加えて、3種類の選択可能なCMOSスルーレート制御機能により、機器の要件に対応したスルーレートを選択でき、EMIを低減できる。この他、1.8V~3.3VのCMOS信号をサポートし、LCDパネルの広範な要件に対応する。

なお、パッケージは7mm角の48ピンQFN。価格は、1000個受注時で2.81ドル。また、評価モジュール「SN65LVDS822RGZEVM」は99ドル。さらに、プリント基板のシグナルインテグリティ検証のためのIBISモデルも供給中。

TIのFlatLink LVDSレシーバ「SN65LVDS822」