ゼットエムピー(ZMP)は2月4日、実車1/10スケールのミニチュアカーと外部カメラによる位置計測システムで構成される「RoboCar 1/10ローカリゼーションパッケージ」を発表した。

実車1/10スケールのミニチュアカー「RoboCar 1/10」は、自動運転車開発の入門機として自動車・部品メーカー、研究教育機関向けに販売されている。今回のパッケージは、「RoboCar 1/10」とカメラシステムから構成されており、「RoobCar 1/10」に設置したマーカーを、天井など上部に設置したカメラより撮影することで、ミニチュアカーの位置をリアルタイムに計測することができる。例えば、外部カメラを用いた自動駐車システムや、無人運転車両の制御アルゴリズムの開発、走行軌跡の評価といった研究開発に活用できる。

システムは、VGA CCD搭載のステレオカメラ、画像認識モジュール、CPUとしてAMD Geode LX800プロセッサ(500MHz)、Wi-Fi通信モジュール、内界センサとしてジャイロ1軸、および加速度3軸、ロータリーエンコーダ(車輪×4、駆動モータ軸×1)、外界センサとして赤外線測距センサ×8などを搭載し構成されている。

なお、価格は一般販売で110万円(税別)、アカデミック販売で93万8000円(税別)。すでに販売を開始している。

ミニチュアロボットカー「RoboCar 1/10」(マーカー設置)

自動駐車の実験例(車両と駐車位置にマーカーを設置)