Phoronixに掲載された記事「An Overview Of The Linux 3.14 Kernel Features」が次期Linuxとなる「Linux 3.14」の新機能や変更点などを伝えた。先日リリースされたLinux 3.14-rc1をベースにまとめている。Linux 3.14では取り込まれず、さらにひとつ先のリリースとなるLinux 3.15で取り込まれる機能などにも言及がある。
紹介されている新機能や変更点は次のとおり。
- Nouveauドライバに新しいNVIDIA GPUのサポートを追加(ただしクロック調整機能やパワー管理機能は未対応。これら機能は最近のCGPUの高い性能を活用しつつ電力効率を高める上で重要)
- Intel Broadwellグラフィックサポート(Linux 3.15ではより大きな変更を予定)
- NVIDIA Tegra PRIMEサポート
- Radeon DPM改善
- AMD暗号処理コプロセッササポート
- フラッシュベースのストレージ向けF2FSファイルシステムの性能向上
- Btrfsの性能改善と新機能追加
- sysfsをベースに開発されたKernfsの導入
- 最近のIntel/AMDハードウェアに対応したXen PVMサポート
- SCHED_DEALINEをカーネルにマージ
- BCacheおよびblk-mqをアップデート
- TCPオートコーキング機能
記事ではLinux 3.14カーネルのベンチマークや新機能解説およびその性能などのベンチマーク結果は近いうちに公開すると説明している。