日立情報制御ソリューションズは1月16日、医薬品業界で調剤包装や元梱包装などに印字されるバーコード「RSSコード」の画像検査を行う、RSSコード画像検査機「MIP-RS」の販売を開始したことを発表した。

すでに医療事故削減の一環として医療用医薬品に対するバーコード表示が、特定生物由来製品、生物由来製品および注射薬(生物由来製品を除く)で実施されているが、2015年7月からは、内用薬および外用薬の調剤包装単位にも表示が求められることとなり、製薬メーカーなどにも対応が求められるようになっている。

同社はこうしたニーズに対応することを目指し、これまで培ってきた画像処理技術を応用し、RSSコードの読み取り(照合)、検証、異物・欠け検査、ヒューマンコード突合せ検査といったすべての工程を含めたRSSコードの検査を最大で1分間に300個処理することが可能な装置を開発したという。

また、照明の照度管理、ユーザーごとの操作権限によるセキュリティ保護、操作履歴の保存、検査不良画像の保存、レンズの調整支援機能などのバリデーション支援と運用支援機能もサポートしているほか、タッチパネルモニタに対応し、タッチ操作による直感的な操作を実現。運転中の検査不良要因の表示や、パラメータを調整するガイダンス表示画面などで簡単操作による安心運用をサポートしている。

なお、同製品は2014年3月3日より出荷を開始し、価格はオープン。同社では年間1億円の販売を目指すとしている。

システムの構成例