ミッション内容と、それぞれの加点ポイント

ミッション内容は、離陸した後にメインミッションの物資輸送を行い、追加ミッションとなる。メインミッションはお手玉を手動は3~5個、自動は3個装備して、3カ所の投下エリアで投下し、より中央の狭いエリアの中に投下できれば高得点というもの(画像12~15)。

画像12(左):投下エリア1。 画像13(右):エリア1の最も内側の1m四方の最高得点エリアに見事お手玉を投下に成功したGolden Eagle-II(秋田高専)

画像14(左):投下エリア2。 画像15(右):投下エリア3。薄くて見づらいが大きい青枠の内側に1m四方の黄色の枠がある。大型扇風機がクセモノ

追加ミッションはメインミッションをクリアするとトライすることができる。手動は、手放し飛行(操縦士がコントローラから手を離した状態で3秒間飛び続ければ成功)、ゲート通過(3mのポール間に張られたテープの下をくぐらせる)(画像16・17)、無動力滑空(プロペラを回さないゼロ推力状態で飛行させて10秒以上で成功)の3種類。自動はこれらに加え、水平旋回(一定の高度で円を1周以上描く:画像18)、水平8の字飛行(一定の高度で8の字を1周以上描く:画像19)という2種類のミッションを自動制御で行える(自動用の追加ミッションは計5種類)。そして帰還だ。

画像16(左):ゲートの高さは3mで、ポールの間は4m。操縦エリア側から見て右にあるのが第1ゲートで、左が第2ゲート。同じゲートを連続してくぐっても得点にならない。 画像17(右):ゲートをCRANE(久留米工業高等専門学校材料工学科)がくぐっているところ

画像18(左):水平旋回の飛行パターン例。旋回の開始位置や旋回方向は問わないが、とにかく水平に1周、円を描く必要がある。 画像19(右):水平8の字旋回の飛行パターン例。こちらも、飛行開始位置や方向などは問われない

得点は、まずメインミッションだが、3カ所の投下エリアの内、エリア1は最も外側(3m×3m)の枠内なら50点、その内側(2m×2m)の枠内なら100点、さらに内側(1m×1m)の枠内なら150点。エリア2は外側(2m×2m)が100点、内側(1m×1m)が150点。エリア3は外側(4m×2m)が100点、内側(1m×1m)が250点。エリア3のみすぐ横で大型扇風機が回っており、風によって投下する際に機体の挙動やお手玉の落下軌道が乱れるので難しく、同じ1m×1mの枠でもエリア1と2と比べて100点も高いというわけである。

なお手動に関しては、3エリア共に最も外側の枠内にお手玉を投下できたら、4回目、5回目の投下をいずれかのエリアに行うことが可能だ。よって、メインミッションの最大得点は、手動部門は1050点となる。自動部門は3回までなので、最大で550点である。

続いては、追加ミッション。手放し飛行が300点、ゲート通過が最大300点(1回100点、3回まで)、無動力滑空が最大500点(10秒で300点、以後20秒まで1秒につき20点ずつ追加)となる。手動の場合の追加ミッションは最大で1100点だ。

自動の追加ミッションは、水平旋回が最大800点(1周で400点、もう1周で200点追加、能動的な高度制御が認められればさらに200点追加)、水平8の字飛行が最大1100点(成功で900点、能動的な高度制御が認められればさらに200点追加)。なお、これらのミッションは自動制御で行う必要があり、自動制御装置を搭載していると自動的に300点が加算される。よって、自動の場合の追加ミッションは最大で3300点だ。

このほか、離陸が最大200点(成功で100点、滑走路内からなら100点追加)、着陸は滑走路内で決めれば200点となる。さらに、飛行時間が3分よりも短い場合は、タイムボーナスとして最大150点だ(1秒ずつ5点、最大30秒まで)。よって、手動部門で得られる最大得点は、メインミッション1050点+追加ミッション1100点+離陸200点+着陸200点+タイムボーナス150点=2700点。自動は、メインミッション550点+追加ミッション3300点+離陸200点+着陸200点+タイムボーナス150点=4400点となる。

なお、飛行中に接地してしまった場合は1回につき50点の減点だ。また、飛行時間が3分を越えた場合は、1秒ずつ5点、最大60秒で300点の減点となる(4分を越えて帰還できない場合は未帰還)。