Texas Instruments(TI)は10月17日、DLP評価モジュール「DLP LightCrafter 4500」に「PandaBoard 4500」との互換機能を追加したと発表した。

これにより、「DLP LightCrafter 4500」で専用のノートPCやデスクトップPCを不要にする組み込みプラットフォームが実現。インラインマシンビジョンシステムや、携帯型高精度3Dスキャナ、フィールド用分光計など、多数のアプリケーションに対応する機能を内蔵した高精度モバイルツールの開発が可能になる。

今後、多くのソリューションにおいて、PCや組み込みプロセッサが活用されることになる。モバイル機器を含め、携帯性の高いソリューションでは「PandaBoard 4500」を組み合わせることにより、「DLP LightCrafter 4500」を通じて、より大型で、より複雑なアプリケーションに向けた評価が可能になる。2つを組み合わせることで、組み込み1GHzデュアルコアプロセッサにより、パターンのローディング速度とストリーミングレートが改善する。さらに、「PandaBoard 4500」の1GバイトオンボードRAMとSDカードスロットの他、接続用オプションとして、Ethernet、Bluetooth、Wi-Fi、USB 2.0、HDMI出力、カメラ入力コネクタなどが用意されている。また、既存のPandaBoardユーザーのネットワークにより、高レベルのサポートが活用でき、Android、Ubuntu、LinuxなどのOSも利用できる。なお、「PandaBoard 4500」の価格は210ドルとなっている。

「DLP LightCrafter 4500」とPandaBoardによるインテリジェント・ライティングのデモ風景