窓際のカウンター席で仕事をしていたのは、ディレクターの荒木千穂さん。カウンターには共用の映像編集用マシンが置かれており、仕事内容に応じてここへ移動し、作業をしている。最近の仕事は、壇蜜とプロジェクションマッピングという意外な取り合わせで話題となった双方向型テレビ番組「BLOODY TUBE」のディレクター。演出・構成を全て担当し、自身で映像制作を行った部分もある。半年前から企画され、社を挙げて取り組んだという大プロジェクトだったそうだ。
通常の仕事ではMacBook Proを使い「これと私の身体があればどこでも仕事ができる」という荒木さん。なんと、その言葉通り、MacBook Proの天板に、さまざまな小道具がベルクロで取り付けられている。2012年6月に現在の神谷町オフィスへ引っ越してきた後、ディレクターの席がフリーアドレスになったのをきっかけにこのスタイルを編み出したという。
iPhoneは、MacBook Proに貼り付けたまま、Mac本体から充電が可能。映像編集に欠かせないテンキーと、外付けのストレージ、そしてデータの受け渡しに活躍するUSBメモリが数本……という品ぞろえだ。外出時もこのまま手提げのPCケースに入れて持っていくという。こうだったらいいのに、と発想したら実現せずにいられない、そんなクリエイター気質が、作品だけでなく仕事道具にも現れている。