米Microchip Technologyは5月15日(現地時間)、カリフォルニア州サンマテオ市で開催されたBay Area Maker Fairrにおいて、同社が米Digilentと共同で開発したArduino互換のchipKitの新製品である、「chipKIT Fubarino Mini」を発表した。
同製品はPIC32をベースにしたArduino互換製品であるが、フォームファクタとしてSOIC/SPDIPタイプのものを採用した。このタイプのフォームファクタは8bit MCUで広く使われていたものであり、Arduinoのコミュニティでも広く受け入れられていると同社は説明する。
また、「chipKIT DP32」も発売される。こちらはchipKITを利用してシステムを構築するユーザー向けに、より拡張回路などを手軽に構築できるように配慮した拡張ボードである。
これに加えて、ボードそのものを自作したいユーザーに向け、同社はPDIPタイプの「PIC32MX250F128B」の提供も開始する。こちらは28pinパッケージで40MHz駆動、128KBのFlash Memoryと32KBのSRAMを搭載するほか、タッチセンサやグラフィック、オーディオ、USBその他の周辺回路を内蔵し、更にchipKIT USB Bootloaderがプリプログラミングされている。
chipKIT Fubarino Miniは同社とDigilentに加え、Fair Use Building and Research(FUBAR) LabsおよびSchmalz Haus LLCからも同日より19.95ドルで発売が開始されている。またchipKIT DP32ボードは23.99ドルで5月17日より発売が開始されている。PIC32MX250F128Bは5月24日より、5.95ドルで同社の直販サイトより1個から購入可能である。