アドビ システムズは4日、同社のプロフェッショナル向け映像制作ツールによる協調制作を目的とした、新しいワークフロープラットフォーム「Adobe Anywhere for video」を発表した。Adobe Anywhereは、米・ラスベガスで4月8日から開催される「NAB Show 2013」の同社ブースにて展示されるという。提供開始は2013年5月予定。
Adobe Anywhereは、「Adobe Premiere Pro」「Adobe After Effects」「Adobe Prelude」といった制作ツールに対応する、協調制作のためのワークフロープラットフォーム。事実上すべてのネットワーク環境から共有メディアへのアクセスおよび管理が可能となっており、制作プロジェクトに合わせたスタッフをそれぞれ場所を問わずに連携させ、効率よく映像制作が行える。また、ネットワーク経由で離れた場所に保存されている素材に直接アクセスして編集作業を行えるため、重たいファイルの転送や素材の複製、プロキシファイルも不要という。
Adobe Anywhereは、「Adobe Mercury Streaming Engine」と「Adobe Anywhere Collaboration Hub」の2つの主要コンポーネントから構成されている。Adobe Mercury Streaming Engineは大規模なファイルへのアクセスを瞬時に実現し、Adobe Anywhere Collaboration Hubは、複数メンバーがさまざまなアプリケーションを通じて、同じプロジェクトファイルに同時に作業を加えることを可能にするという。
なお、Adobe Anywhereの協調制作機能は、将来バージョンの「Adobe Premiere Pro」「Adobe After Effects」「Adobe Prelude」に直接組み込まれるため、新たなアプリケーションの操作方法を習得する必要はなく、さらに標準的なネットワークで動作するため、専用のハードウェアを用意する必要もないという。詳細は「Adobe Anywhere for video」Webページまで。