Maxim Integratedは、HetNet小型セル基地局向け1チップマルチスタンダードRF to Bits小型セル無線トランシーバ「MAX2580」を発表した。

同製品は、少ない外付け部品のみで全帯域、マルチモード、マルチ入力マルチ出力(MIMO)無線デザインを実現することができるほか、デザインパッケージに完全なシステムレベルのリファレンスデザインが含まれているため、市場投入までの期間を短縮することが可能だと同社では説明しており、次世代の異種混合ネットワーク(HetNet)において住宅、企業、または屋外の小型セル配備を計画しているモバイルオペレータに最適だとしている。

また、チャネル帯域幅の設定が可能な広帯域の周波数カバー範囲を持ち、バンド1~バンド41の全LTEバンド(チャネル帯域幅は1.4MHz~20MHzの範囲で選択可能)、FDD-LTE、TD-LTE およびWCDMAモードなど、すべてのLTE/3Gバンドおよびモードをサポートする。

さらに、フラクショナルN周波数シンセサイザ、高速データコンバータ、およびチャネル選択フィルタを含む、完全な2×2 MIMO RFフロントエンドなども内蔵しているほか、標準JESD207データインタフェースを備えているため、マルチコアLTEベースバンドプロセッサとのシームレスな接続が可能なことに加え、パワーアンプ(PA)プリドライバにより、0dBm出力パワーレベルを提供することが可能となっている。

なお、すでにサンプル出荷中で、2013年後半より提供を開始予定としている。

HetNet小型セル基地局向け無線トランシーバ「MAX2580」