Analog Devices(ADI)は、従来のΣΔコンバータに比べ2倍のスループットと、全消費電流7.8mAを実現したマルチプレクサ入力付き24ビットΣΔA/Dコンバータ(ADC)「AD7176-2」を発表した。

同製品は4擬似/2フル差動のチャネル構成で、5SPSから250kSPSの出力レートを実現しており、シングルチャネルで測定した場合、250kSPSで17.2ビット、5SPSで22ビットのノイズフリービットを実現するほか、2.5Vで±2.5ppm/℃精度のリファレンスや±2.5%精度の内部発振器を含む、高精度のオンチップ・ペリフェラルの内蔵により、高精度を維持しつつ、ボードスペースや部材費(BOM)の節減を可能にする。

また、50Hzおよび60Hzフィルタを用いた最高90dBで50Hzおよび60Hzライン周波数除去性能を実現しており、セトリング時間や分解能、ライン周波数除去を最適化することが可能だ。

なお、同製品はすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は10.25ドル(米国における販売価格)となっている。

ADIのマルチプレクサ入力付き24ビットΣΔA/Dコンバータ(ADC)「AD7176-2」