Analog Devices(ADI)は、小型かつ95%を超えるコンバージョン効率を実現する20V DC/DCレギュレータ「ADP2384」(4A)と「ADP2386」(6A)を発表した。

2製品ともに4.5Vから20Vの入力電圧範囲に対応し、0.6Vの低電圧から最高18Vまでの出力を1%の電圧精度で実現することが可能。また、正確な電流制限の保護機能が備わっているため、より小型のインダクタを使用することができ、ボード面積を最小化(ソリューションサイズとして168mm2)することが可能となっている。さらに、高精度イネーブル入力とパワーグッド出力を提供することから、シンプルで高信頼性の起動シーケンスを実現することができるようになるという。

加えて、高い安定性と過渡応答により、出力電圧のリップルを最小化できるほか、レギュレータのスイッチング周波数を外部クロックと同期させることができ、レギュレータ間のビート(唸り)周波数を除去することが可能となっている。

なお、2製品ともに接合温度-40℃から+125℃の範囲で動作し、4mm×4mm 24ピンLFCSPパッケージを採用。すでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はADP2384が1.74ドル、ADP2386が2.04ドル(いずれも米国における販売価格)となっている。

20V DC/DCレギュレータ「ADP2384/86」のパッケージイメージ