日立製作所(以下、日立)と米VMware(以下、VMware)は、クラウドコンピューティング関連分野におけるグローバルな戦略的提携に合意したと発表した。具体的には、日立が、ハイブリッドクラウドを実現する「VMware vCloud Datacenter Services」プログラムに参画する。

日立は、今後、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のサービスメニューに本サービスを追加し、2013年度にハイブリッドクラウドサービスの提供を開始する予定。そして、オンプレミスの基幹業務システムとクラウド、もしくは複数のクラウド間連携をグローバルで実現するハイブリッドクラウドサービスを提供する。

また、2012年12月に「日立-VMwareコンピテンスセンター」(神奈川県横浜市)を開設し、「VMware vCloud Datacenter Services」に準拠したハイブリッドクラウドサービスの開発を促進。同時に、両社はグローバル市場におけるクラウドサービスのマーケティング・拡販を共同で推進する

また、今後、サポートサービス「日立サポート360」において、基幹業務システム向けに提供している「プレミアム」グレードのサービス対象として、初めてVMwareのサーバ仮想化製品を加える。

日立は今回の戦略的提携に先立ち、2012年10月に、クラウドの構築、運用を実現する日立統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform」を製品化するにあたり、サーバ仮想化基盤にVMware製品を採用した。特に、IaaS基盤モデル「Hitachi Unified Compute Platform Pro for VMware vSphere」では、「VMware vCenter Server」の管理画面からサーバ、ストレージ、ネットワークの一元管理を可能とするなど、両社の技術を統合している。