Spansionは、1ダイで512MビットのNOR型フラッシュメモリ「Spansion FL-S」の量産を開始したと発表した。 同製品は、 前世代品に比べ、リード性能を20%高速化させた他、XiP(Execute in Place)使用環境下ではクワッドDDRモードを使用した場合、最大66Mbpsと、競合他社のソリューションに比べて20%以上高速となっている。 また、プログラミング速度を最大で5倍高速化するとともに、イレーズ速度も3倍高速化させ、製造時の再プログラミング時間を大幅に短縮させた。動作温度範囲は産業向けで-40℃~85℃、車載室内向けで-40~+105℃。VIO範囲は1.65V~3.6V、VCC範囲は2.7V~3.6V。
用途としては、車載機器のクラスタおよびインフォテインメント・システム、産業用および医療用グラフィック・ディスプレイ、さらにはホーム・ネットワーキング・ゲートウェイやセットトップボックスなどの組み込み向けを想定している。
なお、NOR型フラッシュメモリ「Spansion FL-S」ファミリは128MB~512MB品を生産中。用途に応じて1GB品にもデュアルダイで対応するという。 パッケージは、16ピンSOパッケージ、8リードの6x8mm WSONパッケージ(128MB/256MBのみ)、24ボールの6x8mmサイズのBGAパッケージなどが用意されている。128MB品では、将来的に8ピンSOPパッケージも提供する予定。