パナソニックとパナソニック システムネットワークスは3月13日、両社が開発し、推進している電力線通信「HD-PLC」がDLNAによって策定されているDLNAガイドラインの標準通信方式に認定されたと発表した。

パナソニックとパナソニック システムネットワークスは、2011年より「HD-PLC」技術のライセンス供与を行っている。

DLNAは、「家庭の内外でパーソナルコンピュータ、デジタル家電機器、モバイル機器をつなぐ相互運用可能なネットワーク」というビジョンを実現するための団体。このビジョンの実現により、各種デジタル機器やモバイル機器の間でデジタルメディアやコンテンツサービスの共有がシームレスに行えるようになる。

DLNAガイドラインでは通信方式としてすでに、有線LANのIEEE 802.3や無線LANのIEEE 802.11が認定されている。今回新たに、「HD-PLC」 IEEE 1901が、通信方式として追加されたことにより、宅内のテレビやAV機器、PC、ゲーム機、ネットワーク対応ストレージといったDLNA対応製品がネットワークを介して提供する相互通信やデータ共有サービスなどを、電力線を通じたホームネットワークで容易に利用することが可能となる。

「HD-PLC」は、2010年12月に国際標準規格団体IEEE規格協会から「IEEE 1901」PLC標準として規格書が発行されるなど、PLCの国際的標準規格として認められているほか、同規格への対応製品はHD-PLCアライアンスにおいて、PLCの相互通信性の確保のため、「HD-PLC」 IEEE 1901として認証が行われている。