米Texas Instruments(TI)は、コンシューマ・エレクトロニクス製品向けに、より進歩したインタラクションを実現するZigBee RF4CEリモート・コントロール・ソリューションを発表した。同ソリューションは、近日発表される予定のZigBee Input Device(ZID)プロファイルをサポートし、テレビ、STB、ゲーム・コンソールなどのコンシューマ・エレクトロニクス製品向けに、マウスと同様のポインティング機能と、キーボード、ジェスチャ、タッチによる入力コントロールを実現するという。

同ソリューションには、ロイヤリティ無償の「RemoTI 1.3」プロトコル・スタックとサンプル・アプリケーション・ソフトウェア、ETSI(ヨーロッパ電気通信標準化機構)の規定準拠でFCC(米国連邦通信局)の認証取得済みのナノUSBモジュールおよび、関連の「Advanced Remote Control開発キット」が含まれる。

同ソリューションは、同社の802.15.4 RF-IC SoC「CC253x」と組み合わせることで、製造各社において先端のリモコン・デバイスの供給が可能になると同社では説明している。CC253xは同社のBluetooth low energy SoC「CC254x」との間でピン互換性を提供することから、両方の標準規格を簡単に実装可能で、将来に渡って使用可能な設計を実現する。また、Wi-Fi、Bluetooth、その他の2.4GHzデバイスとの間で、クラス最高の共存性を提供することから、低消費電力、高信頼性および低価格の1チップ・リモコン製品を実現できるという。

なお、RemoTI 1.3ソフトウェアはTIのWebサイトからダウンロード可能で、TIのすべてのZigBee RF4CEハードウェア・プラットフォームにおいてロイヤリティ無償で使用できる。なお、「Advanced Remote Control 開発キット」は、参考価格149ドルで供給中となっている。