iPhone 4でHD動画が撮影可能なこともあり、iMovieをはじめ、個性豊かでユニークな機能を備えた映像関連のアプリも非常に充実している。自分で映像作品を作品を作ってみたいと思っているiPhone/iPadユーザーも多いはず。そこで、本レポートでは、そんな方々を対象に、高い創造性を持ちながらも"無料"で利用できる映像編集アプリの数々を厳選して紹介していこう。
Splice - Video Editor
「Splice」は、iPhone 3GS、iPhone 4、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)など幅広い機種に対応した映像編集アプリ。ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、ビデオ、写真、音楽、音声などの各種要素を編集して、本格的なムービーを作成できる。もちろん、ビデオのトリミングや、ビデオ同士のカットの繋ぎ方を指定できるトランジションを指定したりすることも可能だ。また、BGMや音声のアフレコなども行えるので、さらに凝った演出を作品に施すこともできる。
Vimeo
高品位な動画共有サービス「Vimeo」による映像編集アプリ。無料にもかかわらず、カット、トリミング、トランジションなどの本格的な各種編集機能に加え、BGMの設定やボリューム調整、映像タイトルの挿入なども手軽に可能となっている。また、撮影機能についても、フラッシュやグリッド表示の有無、フレームサイズの設定、フロント/バックカメラなどの設定にも対応しており、素早くハイクオリティーな映像をキャプチャできる。なお、Vimeoサービスとの連携により、作品をダイレクトにアップロードするだけでなく、お気に入りビデオの視聴や共有などもアプリ内から行える。
iVideoCamera Free
従来はビデオ撮影をサポートしていないiPhone 2G/3Gなどでも動画を撮影できることで有名な「iVideoCamera」の無料版。21秒の録画時間制限があるが、旧世代iPhoneシリーズユーザーなら、ちょっとしたビデオの共有など十分に威力を発揮してくれるはず。標準のカメラアプリではサポートされない、ビデオ撮影時のデジタルズーム(最高4倍)にも対応する。さらに、8種エフェクト(アプリ内課金で追加が可能)が標準で搭載されており、収録した映像を簡単にユニークな質感に変更することができる。なお、完成した作品は、カメラライブラリへの保存やSMS/ Eメールでの送信に加え、Facebook、YouTube、TwitVid、Flickr、Vimeoなど幅広いサービスでの共有も行える。
リバースカメラ Lite
iPhoneで撮影したムービーをその場で逆再生可能な無料アプリ。何気ないシーンを逆再生したりコマ送り再生するだけで非常にクリエイティブな作品に生まれ変わるのが面白い。スロー再生(1/2, 1/4, 1/8)、倍速再生(×2, ×4, ×8)、簡単編集機能によるムービーの前後の不要なシーンをカットなどに対応。また、フレーム数、およびフレームレート(High/Normal/Low)を3段階から選択可能、さらに音声の再生方法も単語/音節の2通りから設定を行える。なお、無料版では残念ながらムービーの保存やコンバート機能が利用不可となっているが、YouTubeやFacebookへのアップロードは行える。
uMovie
「uMovie」は、顔写真をムービーに合成できるユニークな映像編集アプリ。様々なジャンルの素材がラインナップされているuMovie内のストアからムービーを選んで購入(無料素材あり)し、iPhone内蔵のカメラで撮影した顔写真、またはカメラライブラリから指定するだけ。「顔写真をアップロード」すると合成がスタートしてオリジナルムービーが自動的に完成する。顔写真は無表情で撮影するのがポイントとのこと。なお、映像の処理はサーバ側で行われるため、通信環境が必須となるので注意。処理が終了するとプッシュ通知でお知らせしてくれる。完成した映像作品は、YouTubeにアップロードして共有可能なほか、メールでも送信することができる。
iPhoneでは、映像を撮影し、その場で編集、さらにダイレクトに共有サービスへアップロードするなどの一連の作業が、誰もが簡単に行えるようになっているので、ぜひ皆さんも気軽に無料アプリで映像制作にチャレンジしてみよう。