Freescale Semiconductorは、携帯電話基地局割り当て周波数帯域の全チャネルをカバー可能なアンプを実現するLDMOS RFパワー・トランジスタとして1930MHz~1995MHz PCS帯域向け「MRF8P20165WH/S」および1880MHz~2025MHz TD-SCDMAF&Aバンド向け「MRF8P20140WH/S」を発表した。2製品はすでにサンプル出荷を開始しており、量産開始は2011年5月を予定している。
現在のアンプ・システムは、多くの場合、運用するビデオ帯域幅が20MHz~40MHzに制約され、各チャネルで個別のパワー・アンプが必要とされているが、ワイヤレス・データ・トラフィックの増加に伴い、アンプ・システムを拡張してワイヤレス周波数帯域全体をカバーしようとする傾向が強まっている。同製品を用いることで、ビデオ帯域幅を160MHzまで拡張できるようになると同社では説明している。
まら2製品ともに、それぞれ対応するワイヤレス周波数帯域全体を1つのアンプでサポートすることが可能であり、これにより、マルチバンド基地局に必要とされるパワー・アンプの数を削減でき、ネットワーク機器・設備の統合が可能となり、運用コストを抑えることができるようになるという。
さらに、ネットワーク事業者間の機器共有を可能にし、アップグレードを簡素化することができるため、ネットワークの柔軟性を高めることができ、ネットワーク事業者は、機器をアップグレードすることなく、周波数帯域内で保有帯域の追加や交換を行うことが可能となるほか、広帯域/マルチバンド・パワー・アンプは変調フォーマットに依存しないため、4G LTEなどのワイヤレス標準にアップグレードする場合も、ハードウェアを追加する必要なく、簡単なソフトウェアの変更だけで実現することが可能だという。