ゼットエムピー(ZMP)は、同社のカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar 1/10」の開発環境を強化し、MATLAB/Simulinkから利用可能となる「RoboCar 1/10 & RoboCar 1/10 SDK 2011」を発表した。MATLAB/Simulinkと連携することで、ユーザが所有するMATLABアプリケーション資産をRoboCar 1/10に適用し、実験ができるようになる。

「RoboCar 1/10 & RoboCar 1/10 SDK 2011」のスクリーンショット

MATLAB/Simulinkの対応により、C言語によるプログラミングなしでRoboCar 1/10を利用せずにMATLAB/Simulinkのブロックによる動作および各種データの取得が可能となるほか、MATLAB/Simulinkのみ(Real-Time Workshopは不要)で実時間のシミュレーションおよび制御が可能となる。

また、シミュレーションのためのRoboCar 1/10の車両モデルが提供されるほか、すぐに使えるサンプルプログラムとして、シミュレーション、コントローラ、障害物回避の3種類が提供される。

左図がサンプルプログラム「シミュレーション」。右図がサンプルプログラム「コントローラ」

なお、価格は、一般80万円(税別)、アカデミック63万8000円(税別)で、すでに受注は開始しており、6月末からの出荷開始を予定している。また、RoboCar 1/10をすでに使用しているユーザには無償で開発環境のバージョンアップ版を提供する予定としている。