Infineon Technologiesは、USBポート上の静電気放電によって放出されたエネルギーを吸収することで、機器を損傷から保護することが可能な「ESD3v3u4ulc」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、1万個受注時の単価は0.60ドルからとなっている。

同製品は、0.23Ωの動作抵抗を実現しており、静電気放電時に効果的に動作することが可能。エネルギー吸収能力は20kVで、業界基準であるIEC 61000-4-2の要件である8kVを上回っており、高速接続時の信号品質への影響を最小限に抑えることが可能となっている。

また、同製品と同社のパッケージ技術「TSLP-9-1」を組み合わせることで、PCBの最適レイアウトが実現され、単一ダイオードで最大4本の信号線を同時に保護することが可能となる。特に、高速インタフェースの場合、適切なコンポーネント・パッケージによって、品質を損なうことなく信号の高速転送を維持することが可能である。