パナソニック セミコンダクター社は、幅広い電源電圧範囲に対応し、LEDの供給電源方式をさまざまなアプリケーションに応じて供給でき、かつPWM入力による調光機能や簡易輝度設定が可能な、設計自由度の高いLED用ドライバLSI「AN30888A」「AN30888B」を開発した。2010年5月末よりサンプル出荷を開始、サンプル価格は100円としている。

高設計自由度LED用ドライバLSI

昇圧/降圧/昇降圧の全出力方式で、安定した輝度を得るLED駆動電流安定化技術を開発。これにより、外付け部品構成を変更するだけ各出力方式を実現でき、かつ3~20Vの広範囲な電源電圧に対応することで、LEDを使用するアプリケーションの設計自由度を高めることが可能となった。

また、幅広い電源電圧変動に対する安定化制御回路技術と、昇圧/昇降圧時に電源電圧の出力電圧への影響を補正する最大デューティ比補正技術を採用。これにより、アプリケーションの用途に応じた電源電圧やLEDの駆動数への対応が可能となったほか、高精度LED駆動電流制御と高効率出力電力制御のどちらかを選択できるフィードバック技術と、パルス幅を変化させてスイッチング制御するPWM調光技術の採用により、高精度モードでは、LED駆動電流バラつき±3%を実現、高効率モードでは、ドライバ効率の1.6%向上を実現した。