パナソニックは3月25日、同社のリチウムイオン電池の新たな生産工場となる「パナソニック エナジー社 住之江工場」の竣工式を挙行した。

同工場は2009年10月から極板製造(源泉)工程を稼働しており、2010年4月より電池セルの量産を開始する予定で、これにより同工場においてリチウムイオン電池の一貫生産体制が構築されることとなる。生産能力は、第1期で月産2500万個(年産3億個)を予定しているが、稼動初年度の2010年度は、月産1000万個の生産能力とし、市場の状況を見極めて順次ラインを設置していくとしている。

生産品目は、今後さらに強まる高容量化の要請に応える独自のニッケル系正極を用いた高容量リチウムイオン電池が中心となる予定で、2期工事の着工時期については、市場の状況などを考慮し、判断していくとする。

なお、同工場の敷地面積(第1期)は約11万1,000m2で、延床面積(第1期)は約9万4,000m2となっている。