Numonyxは4月21日(スイス時間)、PCM(相変化メモリ)をベースとした製品ブランド「Numonyx Omneo」を発表した。同ブランドとして「Numonyx Omneo P5Q PCM」および「Numonyx Omneo P8P PCM」の2ファミリが用意されており、いずれの製品も量産出荷に対応するとしている。
Numonyx Omneo P5Q PCMはSPI対応品で、Numonyx Omneo P8P PCMはパラレルNORインタフェース品となっている。P5Q PCMは、90nmプロセス採用デバイスで、シリアルNORフラッシュメモリとEEPROMの利点が統合されているため、バイトレベルでのデータ処理、高速プログラミング、優れた耐久性を実現している。
また、データをバイトレベルで処理できるため、大規模なデータブロックを消去する必要なく、データ操作とソフトウェアも簡略化することが可能なほか、消去ではなく上書きできるため、エンジニアや開発者はソフトウェア設計を簡略化し、システム・パフォーマンスの向上やデバイスのプログラミング時間を従来メモリ比で300倍加速することができる同社では主張している。さらにフラッシュメモリより10倍の書き換え耐性があるほか、書き込みサイクルは100万回に対応するという。
一方のP8P PCMは、90nmプロセス採用の128MBパラレル製品のセカンドリリースで、2008年12月に発表された最初のリリースでは書き込みサイクルは10万回だったものが、今回のリリースにより100万回の書き込みサイクルへと引き上げられた。