米Micron Technologyは、スマートフォンおよびスマートブックなどの携帯機器向けにバッテリ寿命の延長とシステムパフォーマンス高速化を目指してデザインされた、2GビットLPDDR2のサンプル出荷を開始したことを明らかにした。

同デバイスは、DRAM単体のほか、MCP向けのNAND型フラッシュメモリとのコンビネーション、あるいはPOPソリューションとして利用される。

LPDDR2は電力消費およびパフォーマンス上のメリットにより、ARMのシステムのモバイルメモリ・ソリューションとして活用されている。動作電圧は1.2Vで、電力消費量は前世代のLPDDR1比で50%の低減を実現している。また、電力使用管理による必要時以外電源を一部オフすることでさらなる低消費電力化を実現している。

データ転送速度は最大1,066Mbpsをサポートしており、同社ではARMと連携して携帯端末向けLPDDR2メモリソリューションをデザインし、端末メーカー各社に対してコンプリートパッケージとして提供していく計画としている。

なお、同デバイスの量産は2010年第3四半期から開始される予定となっている。