Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは、同社のオシロスコープ「DPO72004B」と、Optametraのコヒーレント光シグナル・アナライザ「OM4105」「OM4106」を組み合わせたアクイジション・システムにより、コヒーレントPM-QPSK(偏波多重QPSK)信号の観測、測定が可能になったことを発表した。

10Gbpsを超す光伝送レートでは、ファイバの障害によって信号が大きく歪むという問題があった。PM-QPSKとコヒーレント検出方式を用いることで、既存のファイバ・インフラでも高速なデータ・レートが可能になるが、PM-QPSKのテストは難しく、複雑な光変調器/復調器や、4 チャネルの同時リアルタイム信号取込みが必要になるという課題があった。

、Optametraのコヒーレント光シグナル・アナライザ「OM4105」「OM4106」

今回の20GHz帯域オシロスコープとシグナル・アナライザの組み合わせは、同帯域でコヒーレント信号の全光フィールドを測定、表示することのできるツールで、オープンアーキテクチャのMATLABベースのコンピューティング・エンジンを使用したOptametraのソリューションにより、光ファイバの偏光における同相、直交のアイ・ダイアグラム、コンスタレーション、データ波形、ビットエラー・レート(BER)を測定することが可能となる。

また、4チャネルを装備したDPO70000Bは、20GHz周波数帯域、高速な波形取込レート、優れた信号忠実度、低ノイズ・フロアを実現しており、4チャネル同時の広帯域、ロング・メモリ、高速サンプリング・レート、高速波形取込レートを実現することができるのが特長となっている。