アイシェアは3月15日、同社の提供するサービス会員である20代から40代の男女451名を対象に行った残業に関する調査の結果を発表した。

451名の回答者のうち、現在パート・アルバイトなど雇用形態を問わず仕事を「している」人は76.9%(347名)、「していない」人は23.1%(104名)だった。

同調査では、職場で自分が働いた分の残業代が未払いになった際、職場に残業代を支払うように伝えるかどうか聞いている。この問いに対し、「必ず伝える」人は47.0%となり、「たぶん伝える」とした人の32.2%と合わせて『伝える』人は79.2%に上った。

また、『伝えない』人は(「絶対伝えない」人5.3%と「たぶん伝えない」人15.5%の合計)20.8%。『伝えない』とした人を男女別で見ると、男性は24.5%で、女性の16.2%を8.3ポイント上回る結果となった。

残業代が未払いの時、会社に伝えるか? 資料:アイシェア

職場に残業代を支払うよう伝える理由は、「当然の権利」と答えた人が大多数だった。反対に、伝えない理由は、「居づらくなりそう」「伝えづらい」など社内での立場を懸念する声や、「会社の収益が減少しているから」など、昨今の不況の影響による会社の経営状況に一定の理解を示した上での声が見られた。

時間や仕事内容にかかわらず、残業は必要かどうか尋ねた質問では、「必要だと思う」と答えた人は62.1%となった。男性では67.6%だが、女性では55.1%と15.2ポイントの差に。

「必要だと思う」理由としては、「時間内に必ず仕事が終わるとは限らない」「臨機応変に対応するのは当然」などが挙がった。一方、「不要だと思う(37.9%)」人の多くは「残業しないことが当たり前」という理由を挙げていた。