アイシェアは3月1日、国土交通省が2010年2月2日に発表した全国37路線における高速道路の無料化に関する調査結果を発表した。同調査では、同施策の利用意向のほか、経済効果への期待などについても聞いている。

高速道路37路線無料化の認知度について聞いたところ、「知っている」と答えた人は全体の84.4%となった。昨年、高速道路料金の「上限1,000円」区間を利用したと答えた人では認知者が99.0%に達した。

無料化の該当する区間の高速道路の利用について聞いたところ、「とても利用したい」と答えた人は全体の5.0%だったが、「機会があれば利用したい」と答えた人は45.7%で、合計50.7%が『利用したい』と回答した。

高速道路37路線無料化の利用意向 資料:アイシェア

利用したい理由については、「目的地に行く時に利用できる区間なら使うから」、「旅行に利用したい」、「帰省の際に利用したいから」などが挙げられた。しかし、「まったく利用したくない」理由と同様に、「路線が近くにないから」、「渋滞が心配だから」といった懸念の声も挙げられている。

同調査では、高速道路37路線無料化による経済効果についても聞いている。「とてもあると思う」と答えた人は5.3%と少数派だったが、「少しあると思う」と答えた人は41.1%を占め、『あると思う』と答えた人は合計46.5%となった。

男女別では、女性は『あると思う』と答えた人が52.8%と、男性(42.0%)より10.8ポイント高いが、「ないと思う(逆に悪化する)」が20.6%、「ないと思う(変わらない)」が33.0%と、合計53.5%が『ないと思う』しており、賛否が分かれる結果となった。