お客様と共に歩む企業に EMCジャパン、プライベート・クラウドへの道
~Journey to the private cloud~

新年あけましておめでとうございます。旧年中は、格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

2009年は、IT業界にとっても厳しい一年でした。お客様のコスト削減の意識が、これまで以上に強くなった一年だったのではないでしょうか。IT予算の獲得が厳しくなった一年、EMCジャパンでは、お客様のコスト削減のため、企業のITインフラストラクチャを見直す「全体最適コンサルティング・サービス」の積極的な提案や、ファイナンシャル・サービスメニューの充実を図るなど、情報インフラの総合ソリューション・ベンダーとして、お客様の求めている解決策を、様々な形でご提供してまいりました。

さて、EMCジャパンでは、2010年の重点戦略として、以下の3つの柱を掲げていきます。

  1. クラウド・コンピューティングへの対応 ~その中核として、シスコシステムズとのVCE(Virtual Computing Environment)連合~
  2. EMCグループ(EMC, VMware,RSA, DataDomain, Iomega等)の総合力の拡大
  3. お客様の視点に立った、よりよい製品・サービスの提供

1. クラウド・コンピューティングへの対応
~その中核としてシスコシステムズとのVCE(Virtual Computing Environment)連合~

2012年にはデジタル・データ量が、現在の5倍に伸びると言われている半面、ITへの投資額は一向に伸びを示さなくなりました。一方、2009年には、「クラウド」が大変注目されるようになり、「クラウド」への移行を考える企業も増えてきました。しかし、ITを管理している現場では、「クラウド」に取り組む際の具体的な施策が不明確で、つまり、「クラウド」をすぐにでも実行できると考えている経営層と、実際に運用するための環境を整えるのが大変な現場との間に、大きなギャップが存在しています。EMCでは、このギャップを埋めるべく、より効率的なITインフラの構築や管理がますます重要になることをお伝えしてきました。「クラウド」に進む前に、まず必要なことは、自社のITインフラを見直し、様々な問題に気づくことなのです。EMCジャパンは、お客様と共に、お客様に最適な情報インフラを構築し、提供することで情報インフラ・ベンダーとしての役割を担ってまいりました。

2009年4月には、ストレージ仮想化機能を大幅に強化した「Symmetrix V-Max」の投入、また11月には、VCE連合設立の発表など、お客様へ大きな変革をもたらす発表を続けて行いました。仮想化、ネットワーク、ストレージのそれぞれのリーディング・カンパニーであるVMware、Cisco、EMCが一つのチームとして手を組んだことで、「クラウド」への完全な移行に躊躇しているお客様とも、最適な「クラウド」をご一緒に構築できるようになります。VCE連合により、これからのクラウド時代において、お客様に最善のソリューションが提供できるより良い環境が整ったのではないでしょうか。今年早々には、日本における具体的な販売方法、ソリューション提供について、きちんと発表させていただく場を設ける予定ですので是非ご期待ください。

2. EMCグループ(EMC, VMware,RSA, DataDomain, Iomega等)の総合力の拡大

EMCは、2003年以降40社以上の買収を重ねてまいりました。仮想化のヴイエムウェア、セキュリティのRSAセキュリティ、重複除外のデータドメイン、コンシューマ向けストレージのアイオメガなどを含め、各分野のリーディング・テクノロジーを誇る企業がEMCグループとなりましたが、2010年は、これら企業とますます連携を強め、新たな総合力でお客様のお役に立ちたいと考えています。そのためにも、コンサルティングや営業、技術に関わる双方の社員が連携し、お客様へのワンストップ・ビジネスを提供してまいります。

3. お客様の視点に立った、よりよい製品・サービスの提供

2009年末から、製品を取り扱う部門の一本化や、プロジェクト案件ごとに対応できる組織の新設など、EMCジャパンの組織を少しずつ改革してまいりました。これは、これまで以上にお客様がEMC製品の信頼性を享受していただけるための取り組みのひとつであり、2010年も、営業やサポート体制の改革を引き続き実施し、お客様にとって競争優位性のある製品とサービスおよび充実したサポートを提供してまいります。

EMCは、今後もお客様にとってもパートナー様にとっても、日本で一番の情報インフラ・ソリューションの戦略的パートナーであるといっていただけるよう、全社一丸となり日々邁進していく所存です。さらに、情報を戦略的に活用する企業にとって今後不可欠のプライベート・クラウド環境構築に向けた技術とノウハウのリーデイング企業としても、さまざまな製品や情報の提供を行っていく予定です。2010年も、EMCジャパンは、前進してまいります。本年も引き続き、EMCジャパンにご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。