半導体/FPD/太陽電池製造装置大手のApplied Materials(AMAT)は、中国・西安にソーラー テクノロジーセンター(STC)を開設したことを明らかにした。同センターの規模は民間の太陽電池研究施設としては世界最大級で、研究所とオフィス棟を合わせた面積は40万平方フィート(約3万7,000m2)を越え、同社の薄膜製造ライン「Applied SunFab」と結晶シリコンパイロット製造ラインをそれぞれ1ライン備え、太陽電池メーカーの製造環境を詳細に模して設計されているという。
同センタは、2006年に西安で最初の施設を起工、その後、約2億5,000万ドルの工費を投じて数フェーズにわたりプロジェクトが進められてきた。今回完成した施設には、結晶系太陽電池および薄膜太陽電池両方の製造装置とプロセスに関する研究開発、エンジニアリング、製品デモ、試験、顧客トレーニングが完備されたソーラー技術センターとなる。
また、同センターに勤務する社員は現地のサプライヤと協力し、新材料や装置の試験と適性検証、新たなコスト削減技術の評価などを行う予定。ちなみにセンターの駐車場には、同社設備を利用したソーラーアレイ(出力56KW)が設けられているという
なお、同社の会長兼CEOのMichael R・Splinter氏は、同センターの開所にともない、「同センターは太陽電池業界と中国にとって重要なブレークスルーになると同時に、世界中の顧客にも大きな利便性をもたらすだろう。この研究施設を中国に開設することは当社のグローバル戦略に不可欠で、世界的なソーラー産業の振興に向けての重要な一歩と考えられる」とコメントしている。