10月5日から7日(太平洋夏時間)にかけて、米カリフォルニア州ロサンゼルスにおいてAdobe社主催のユーザカンファレンス「Adobe MAX 2009」が開催される。今年のテーマは昨年と同じ"Connect, Discover, Inspire"。4日に開催されたプレイベントデーも合わせた4日間、このテーマのもとでデザイナーやデベロッパ、そして経営者にいたるまで、あらゆるユーザ層に向けて新製品や最新のテクノロジートレンド、そしてAdobeからのメッセージが発表される。
「我々はソーシャルコンピューティング、クライアントとクラウド、そしてスクリーンとデバイスにまたがるリッチメディアに後押しされたソフトウェア革命の中にある」- Adobe MAX 2009の公式サイトにはこのように記載されている。このメッセージの通り、IT業界は今大きな変化の時期を迎えており、Adobe自身もその変化に対応する、あるいは変化を後押しするさまざまなソリューションを提供している。
たとえば市場の変化に素早く対応するためのLiveCycle ESやColdFusion、Creative Suiteを中心としたエンタープライズ製品群。今年6月にパブリックベータ版がリリースされたFlash Builder 4、Flash CatalystおよびFlex 4フレームワークの"新Flashファミリ"。メディアの壁を越えたパブリッシングを実現するInDesign。RIAの核となるAIRプラットフォーム。Open Screen Projectの成果によるFlashプラットフォーム自身の進化も見逃せない。
材料はほぼ出揃っている。これらを使って具体的にどのようにソフトウェアの革命を実現していくのか。今年のAdobe MAXはそのビジョンや技術的な部分での実現性が問われるイベントになるのではないだろうか。小誌ではロサンゼルス現地より、同イベントの様子を追ってレポートしていく。