STMicroelectronicsの日本法人であるSTマイクロエレクトロニクスは、バッテリの残量計式インジケータを高精度化したバッテリモニタIC「STC3100」を発表した。同製品はすでに量産出荷を開始しており、MiniSO-8パッケージもしくはDFN8パッケージの2種類のパッケージで提供される。価格は約1,000個購入で約1.20ドルとなっている。

STC3100のパッケージ外観

同製品は、バッテリパックもしくは携帯機器に搭載され、バッテリの電圧・電流・温度を監視する機能を持つ。また、充電の計算を行うクーロン・カウンタを内蔵しており、システムコントローラによる検索用の16ビットデータをレジスタに格納する。通信方式は、I2Cインタフェースを採用、コントローラによる残量計測により、バッテリ動作時間のグラフ表示が可能だ。

その他の機能としては、LEDインジケータの駆動が可能なI/Oピンを1ピン搭載しているほか、各ICに64ビットの固有IDをあらかじめ登録しておくことで、個々のバッテリパックまたはサブシステムのトレーサビリティを実現している。さらに、32バイトのアクセス可能なRAMにより、バッテリの全ライフタイムを通して、バッテリ履歴やアプリケーションに関係した情報を格納することができる。