米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは8月26日、1ボタン操作でフルレンジの10G BASE-Tの計測を行うソリューション「XGbT自動テスト・ソフトウェアとテスト・フィクスチャ」を発表した。同ソリューションは、オシロスコープをベースとしており、3種類の外付け計測器を必要としていた従来の10G BASE-Tテストソリューション比で、50%程度のコスト削減が可能なほか、セットアップの簡便化、操作性の向上などが図られているという。

同ソリューションは、 同社のリアルタイム・オシロスコープ「DPO7000シリーズ」または「DPO/DSA70000Bシリーズ」、「XGbTソフトウェア」、「XGbT用テスト・フィクスチャ」によって構成される。10GBASE-TソフトウェアはTekExpress自動テスト・コンプライアンス・テスト・ソフトウェアに組込むこともでき、同社の任意波形ジェネレータ「AWG7000Bシリーズ」を1ボタン操作でコントロールすることで、リターン・ロスの測定などを自動化することも可能だ。

Ethernetコンプライアンス・ソリューションのエンド・ユーザの多くは、製造現場でEthernet機器をテストするエンジニアであり、そういった環境では、出荷する製品の性能とインターオペラビリティ(相互接続性)をすばやく検証するための自動テストが求められている。

同ソリューションでは、DPO/DSAシリーズ・オシロスコープの4チャンネルすべてを使用し、迅速かつ低コストの測定を実現することが可能である。また、P7380SMA型やP6330型といった差動プローブとXGbT用テスト・フィクスチャを使用することにより、テスト時間のさらなる短縮も可能だ。さらに、XGbTソフトウェアには、レポート・モジュールやテスト結果の外部出力機能が備わっているほか、テスト・マージンや統計情報を取り込むこともできるため、より詳細な検証やデバッグを行うことができる。