4月2日より東京都現代美術館において、「池田亮司+/-[the infinite between 0 and 1]」展が開催される。電子音楽の第一人者であると同時に、海外からも高い評価を受ける作曲家・アーティストの池田亮司。建築、音楽、映像、ダンスなど多様なメンバーによるアーティスト・パフォーマンス集団「ダムタイプ」の舞台音楽も手掛ける池田亮司は、音楽という枠組みを超えていまやあらゆるジャンルへ大きな影響力を与えるひとりとなった。池田が表現するのは、人間の知覚世界をデジタルの領域で再構成し、音と光の関係性によって記述する未知なる世界。フィルム、ビデオといったメディアを通して、不可視な「データ」を身体感覚で感知できるような表現を試みている。

本展覧会では池田の活動を大きく「光=視覚」と「音=聴覚」のふたつに分け、インスタレーション作品をメインに展示をするというもの。大規模な映像作品を中心とした「ブラックキューブ」と、新作のサウンドインスタレーションが登場する「ホワイトキューブ」の展示空間が設けられる予定。すべての作品が音と光りを素材にした、池田亮司の世界を身体全体をもって体験できる展示となる。ポートフォリオとしての個展であると同時に大規模なインスタレーションでもある池田亮司+/-[the infinite between 0 and 1]。身体をゆだねながら、新たな知覚領域を探る旅のような展覧会になるだろう。

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(C)ryoji ikeda 2008 Commissioned by Ars Electronica Centre, Linz AT Photo: Liz Hingley [参考図版]

(C)ryoji ikeda 2008 Commissioned by Ars Electronica Centre, Linz AT Photo: Liz Hingley [参考図版]

会期 2009年4月2日(木)~6月21日(日)
会場 東京都現代美術館 企画展示室1F、B2F
料金 一般1,000円/学生800円/中高生、65歳以上500円
開場 10時~18時