iPhoneアプリケーション開発入門

アクションメソッドの実装

Xcodeに戻ってきたら、MemoPadViewController.mを開いてほしい。ここに、ソースコードを書いていくことになる。

このファイルはテンプレートから作成したので、既にいくらかのコードが書かれていると思う。その多くは、コメントアウトされているはずだ。必要に応じて、これらのコメントを外していくことになるだろう。

まずは、アクションメソッドを実装しよう。次のようなメソッドを書いてほしい。これは、コード中にある@implementationと@endという指示子の間であれば、どこに書いてもいい。

MemoPadViewController.m

- (IBAction)done
{
    // キーボードを隠す
    [textView resignFirstResponder];
}

このメソッドは、Doneボタンを押したときに呼び出されることになる。何をやっているかというと、メモを書くときに使うことになるキーボードを隠しているのだ。iPhoneでは、テキストフィールドやテキストビューをタップすると、自動的にキーボードが現れる。入力が終わったらキーボードには消えてほしいのだが、キーボード上には明示的にキーボードを隠すためのボタンがない。そこで、Doneボタンを用意しているのだ。