アウトレットとアクションの接続

レイアウトができたら、アウトレットとアクションの接続を行う。これらは、先ほどMemoPadViewControllerで追加したものだ。ウインドウ上の部品とこれらを結びつける。ここからが、Interface Builderの真骨頂だ。

xibウインドウを見てほしい。そこに「File's Owner」という名前のアイコンがあるはずだ。これは、MemoPadViewControllerクラスのインスタンスを表している。このアイコンを、コントロールキーを押しながらクリック、または右クリックしてほしい。すると、黒い半透明なウインドウが表示されるはずだ。

ここに、このインスタンスから接続可能なアウトレットとアクションの一覧が表示されるのだ。この中に、textViewとdoneという項目がある事を確認してほしい。先ほどのMemoPadViewController.hの編集で追加したものだ。ない場合は、編集がうまくいっていない可能性がある。Xcodeに戻って修正しよう。

無事に項目があったら、まずアウトレットを接続しよう。textViewの行の右端にある、丸をマウスでポイントしてほしい。画像が「+」マークに変わるはずだ。そうしたら、それをクリックしてドラッグする。すると、線が延びてくるはずだ。この線を、ビュー上に追加したテキストビューの上まで持っていって、ドロップする。これで、インスタンスが持っているアウトレットと、ビュー上にある部品を接続したことになるのだ。非常に直感的な操作だ。

次に、アクションを接続しよう。今度は、doneの右端にある丸からドラッグする。そして、Doneボタンの上でドロップしよう。これで、Doneボタンを押したときに、doneアクションが送られてくるようになる。

これがアウトレットとアクションの接続と呼ばれる操作だ。直感的に、ソースコード上のインスタンス変数やメソッドと、グラフィカルにレイアウトした部品とを結びつける、Interface Builderの最も特徴的な操作と言えるだろう。この接続を使いこなすのが、素早いアプリケーション開発のために重要になる。

ここまででInterface Builder上での作業は終わりだ。保存をして、Xcodeに戻ろう。