MemoPadViewController.hの編集

次に、MemoPadViewController.hを編集する。ダブルクリックするなどして、エディタでこのファイルを開いてほしい。

このファイルには、既にMemoPadViewControllerクラスの宣言が記述されている。これを、次のように編集しよう。インスタンス変数を1つ、メソッドを1つ追加する。

MemoPadViewController.h

#import <UIKit/UIKit.h>

@interface MemoPadViewController : UIViewController
{
    // テキストビューのためのアウトレット
    IBOutlet UITextView*    textView;
}

// キーボードを隠すためのアクション
- (IBAction)done;

@end

追加されたインスタンス変数は、textViewという名前のものだ。変数型は、UITextViewとなっている。この宣言の先頭に、「IBOutlet」と書かれているところに注目してほしい。これが付いているインスタンス変数は、アウトレットと呼ばれる。アウトレットは、Interface Builderに対して、この変数をユーザインタフェース上の部品と関連づける事ができることを示している。具体的には、次の項で説明しよう。

メソッドの方は、doneという名前のものになる。このメソッドの返り値も、「IBAction」という特別なものになっている。この返り値を持つメソッドは、アクションと呼ばれる。アクションも、Interface Builderで使われることになるのだ。

ここまでできたら、ファイルを保存しておく。保存しないと、この編集内容がInterface Builderに伝わらないので、忘れずにやっておいてほしい。