米Microsoftは5月20日 (現地時間)、同社の広告ソリューションおよび広告ツールを「Microsoft Advertising」のブランド下に統一すると発表した。デジタル広告においてターゲットグループの断片化が進み、その対応が課題になる中で、広告主や代理店、パブリッシャーに対してシンプルで包括的な広告ソリューションの提供をアピールするのが狙いだ。また、モバイル用Windows Liveサービスでのディスプレイ広告とLive Search Mobileでの検索広告のベータ提供を発表した。現在同社は、米ワシントン州レドモンドで「advance08」というオンライン広告フォーラムを開催している。
Microsoft Advertisingブランドは、Microsoftのデジタル広告プラットフォーム事業、Atlas、AdECN、adCenter、DRIVEpm、Massive、ScreenTonic、広告主向けのメディア事業などをカバーする。「顧客はシンプルに分析・提供できるデジタル広告を求めている」とMicrosoftのAPSグループ担当シニアバイスプレジデントのBrian McAndrews氏。「われわれはメディアとテクノロジの両面から、この複雑で混沌とした状況を切り開けるユニークな立場にある」と説明する。
モバイル用Windows Liveサービスでのディスプレイ広告の提供地域は、フランス、スペイン、英国、米国など。広告主はMSN Mobileでのモバイル広告キャンペーンを、Windows Live MessengerおよびWindows Live Hotmailに拡大できる。今月後半にはドイツ、イタリア、オランダでも開始される予定だ。
Live Search Mobileにおける検索広告は、Microsoftのモバイル検索サービスに広告主を結び付ける初の試みだ。adCenterを通じたキーワード・キャンペーンを展開できる。現在ベータ・プログラムは米国のみの招待制になっており、今年後半に対象が拡大される見通しだ。
advance08では20日に、Entertainment & Devices部門担当プレジデントのRobbie Bach氏の講演が予定されており、同氏はゲーム機やモバイル機器などを含む"Webブラウザを超えた"広告ソリューションについて語ると見られている。