モモと一緒に冒険できるかも!?

ソネットから発表されたものは前述したとおり、すべて「PostPet」関連の新サービスだ。ペットが飼い主のメールを配達するメールソフトとして1997年に登場以来、基本部分に大きな変化はなかった同シリーズ。昔とはメールを取り巻く環境が変わりつつあることから、今回「新たな挑戦」としてこれまでとは違ったコンセプトの世界観を提供していくという。

最初に紹介されたのは「PostPet4you」だ。これはメールソフト「PostPet V3」から5年ぶりに登場する正式な新バージョンである。しかし、その内容は大きく変更されており、ウェブ上で利用できる"ソーシャルネットワーキングサービス"という位置付け。SNSのような友達登録によるメッセージのやり取りを、ペットが代行してくれるサービスに生まれ変わった。ペットを起点に日記や掲示板で飼い主同士やペットと飼い主のコミュニケーションが行えるという。また、ログアウト中でもペット自身がペット同士で友達を増やしていくらしい。SNSとはまた違った新たな出会いも期待できることだろう。基本サービスは無料でプレミアムサービスに関しては月額課金を予定。リリース時期は今年10月だ。

(写真左上)自分と友達関係にあるユーザーとの関係性をグラフィカルに表示するメニュー画面。　(写真右上)登録したユーザーが所有する個人ページ。ここは従来のメールソフト風だ。　(写真左下)他の人もページを見た場合の基本画面。ペットのお世話もできるらしい

続いて紹介された「ポストペットパラダイス」は携帯電話向けのコンテンツだ。全国のプレイヤーとミニゲームで対戦したり、アイテムをトレードできるマッチング機能を搭載しているのが特徴。NTTドコモのiモード公式コンテンツとして5月26日からリリースされる。料金は月額315円。NTTドコモ以外のキャリアに関しても順次対応していくとのことだ。

ポストペットパラダイスのゲームプレイ画面。RPG風のすごろくゲームだ

マッチング機能の画面。質問項目に答えていくことでマッチングできるのだろうか

着せ替えショップでアイテムを購入しているところ

そして発表の最後を飾ったのが「PostPet Type-M(コードネーム)」だ。驚くことにこれは3D仮想空間でペットとプレイヤーが共存し、野菜作りや釣りといった"スローライフ"を楽しめるのがコンセプトの大規模MMOである。PostPetシリーズの開発者であるペットワークス代表取締役社長 八谷和彦氏は「メールボックスを開くと大量のスパムがあって、かつてのようにメールボックスを開くのが楽しくなくなってきた。そこで、もう一度、コミュニケーションの楽しさを取り戻すべく、ゲームポットさんとプロジェクトを開始した」と語り、ひとりでも他人数でも楽しめる環境を提供していく。会場では箱庭風のゲーム画面が公開されたが、発表会後にゲームポットのスタッフに話を聞いたところ「ユーザー同士が交流できる大きなスペースや、MMO風の冒険マップなども実装する予定」だという。リリース時期は今冬で基本サービス無料のアイテム課金方式で提供される。

なお、ソネットではこれらの新サービスの情報を発信するティザーサイト「PostPet.jp」も開設。順次、新情報を公開していくとのことだ。

アプリケーション起動時の初期画面

収穫した魚のトレードしているところ。ペットに行商させることもできるとか

昆虫採集なども可能。ペットも手伝ってくれるが、足手まといにもなるらしい

ペットと一緒に歩きながら、他のユーザーとの交流ができる

「PostPet Type-M」の開発のため作ったという箱庭を紹介しながらコンセプトを説明するペットワークス代表取締役社長 八谷和彦氏

ソネットのTVCMに出演した人気モデルの佐々木希さんがステージに登場。今回の発表では「PostPet Type-Mが気になってます」とのことだ

ソネットのブログで"ポストペット新聞記者"を務めているモモ妹も会場に訪れていた。なんだがシュールな光景だ

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